コラム
ダイエットの強い味方! こんにゃくの健康効果を詳しく解説
当コラムでは、「こんにゃく」と「ところてん」の健康に役立つ情報を発信しています。
前回は「こんにゃくの歴史や産地」についてご紹介しましたが、今回はその栄養素や健康効果について詳しく解説します。
特に、メタボリックシンドロームや生活習慣病が気になるという方は必見です。
こんにゃくの主な栄養素
こんにゃくの成分の97%は水ですが、カラダにうれしい栄養素も豊富に含んでいます。
まずは、どんな栄養素が含まれているのかを見ていきましょう。
1. 食物繊維
食物繊維は大きく分けて水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があります。
こんにゃくには、水に溶けにくく腸内環境を整えるはたらきがある不溶性食物繊維が多く含まれています。
2. カルシウム
カルシウムは骨や歯を強くするために重要な栄養素です。
こんにゃくには100gあたり約43mgのカルシウムが含まれ、牛乳のおよそ半分の量に値します。
3. カリウム
塩分を摂り過ぎると、高血圧症や動脈硬化を引き起こすリスクが増えます。
カリウムはナトリウムの再吸収を抑制して尿中への排出を促し、血圧を下げる効果があります。
こんにゃくの健康効果
これらの栄養素を多く含むこんにゃくを日常的に食べることで、次のような健康効果が期待できます。
1. 便秘の解消
こんにゃくの水分以外の主成分は、「グルコマンナン」という食物繊維です。
人間の消化酵素では分解できないグルコマンナンは、消化されないまま腸に入ると水分を吸収して膨らみ、便を柔らかくします。
その結果、老廃物の排泄を促します。
2. ダイエット効果
低カロリーで満腹感を得やすいこんにゃくは、食事の量を減らさずにカロリー摂取を抑えることができるので、ダイエット食に最適です。
また、よく噛むことで満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを防ぐ効果もあります。
3. 血糖値のコントロール
こんにゃくは血糖値の急上昇を防ぎ、糖尿病の予防に効果的です。
食物繊維が糖の吸収を緩やかにし、インスリンの分泌を安定させます。
4. コレステロールの低下
食物繊維が胆汁酸と結合し、コレステロールの再吸収を防ぐことで、血中コレステロール値を下げる効果があります。
これにより、動脈硬化や心血管疾患のリスク低減が期待できます。
5. 骨の健康維持
こんにゃくに多く含まれるカルシウムは骨を強く保つために重要です。
特に高齢者にとっては、こんにゃくを食べることで骨粗しょう症を予防する手助けになります。
日本人は食物繊維とカルシウムが不足しがちですが、こんにゃくはこの2つの栄養を手軽に補える食品です。
こんにゃくといえば、おでんや煮物、田楽などが一般的ですが、味が淡白なのでいろいろな料理に使えます。
例えば、薄切りにして野菜や肉と一緒に炒めたり、細かく切ってサラダに加えたり、また、唐揚げやステーキにするのもおすすめです。
昔ながらのこんにゃく製法を再現した細萱食品のこんにゃくは柔らかさとコシがあり、生のままでも加熱しても美味しく召し上がっていただけます。
美味しくてヘルシーなこんにゃくを、日々の食事に取り入れてみませんか?