コラム
こんにゃく生産量日本1位の地域はどこ?
「こんにゃく」と「ところてん」の知ると得する豆知識を発信する当コラム。
さて今回は、こんにゃくにまつわるクイズから始めます。
Q.こんにゃく原料の生産量日本1位の地域はどこでしょうか?
答えは文中に。こんにゃく生産の歴史と日本一の地域の特徴についてご紹介します。
こんにゃく芋栽培の長い歴史
こんにゃく芋はミャンマー、タイ、マレーシアなどの東南アジアが原産国と言われています。
日本への伝来時期は定かではありませんが、すでに縄文時代には伝わっていたとの説があります。
「蒟蒻」という文字が登場するもっとも古い文献は、平安時代中期に編さんされた辞書「和名類聚抄(わみょうるいじゃしょう)」。
それより以前に唐代の中国で食されていたものが、仏教とともに日本に伝来したものと考えられています。
こんにゃくの作り方が確立されたのは江戸時代のことで、水戸藩の久慈郡を中心にこんにゃく芋栽培が奨励されたことで普及が進みました。
こんにゃく芋の栽培が広がる中、戦後になると群馬県が生産地としての地位を確立。
現在のこんにゃく芋の主産地は、第1位群馬県、第2位栃木県 、第3位茨城県で、群馬県が国内生産の約95%を占めています。
細萱食品が創業した地が、群馬県に近接する佐久市であったことには、じつはこうした地理的背景があったのです。
下仁田町でこんにゃく生産が盛んな理由
群馬県の中でも下仁田町でのこんにゃく芋の生産は盛んで、精粉加工量は日本一。
その背景には、こんにゃく芋の栽培に適した自然環境があります。
こんにゃく芋は厳しい寒さや強い日差しを嫌うことから、それほど寒くもなく山間地で日照時間も短い下仁田町は栽培適地といえます。
また、山の斜面での水はけのよい土壌が、こんにゃく芋の生育をたすけます。
さらに、こんにゃくの品質向上を目指すための研究や農業者同士の情報交換が活発に行われていることも、下仁田町が日本一の生産地であり続ける理由の一つです。
地元の農家は、こんにゃく芋の生産を通じて地域活性化に貢献し、観光や特産品としての魅力を高めています。
まとめ
このように下仁田町のこんにゃく生産は、歴史的背景と自然環境、地域の取り組みが相まって、日本一の生産量を誇っているのです。
細萱食品のこんにゃくの原料も100%が群馬県産です。
長野県から全国に、これからも美味しくてヘルシーなこんにゃくを届けていきます。